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オリックス中嶋監督辞任コメント「どれだけ言っても改善されなかった」に学ぶマネジメント力。

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高校野球部の話?
6日(日)プロ野球パリ―リーグ、オリックスの中嶋監督が成績不振の責任を取って辞任を表明した。その際のコメントがとても気になる。
「今まで通りにやってても、人って慣れるじゃないですか。慣れという部分が今年は強く出てしまった。初めに言っていたのは全力疾走であり、攻守交代であり、そこはしっかりやってくれと。最下位からのスタートだったので、その最下位のチームがそれができないのはおかしい。勝ったチームはやらんでいいのか。どれだけ言っても改善されなかった」

さらに、
「きょう、最後のところで(水本)ヘッドがもう一回(選手に)お願いしたとき、今日みたいにできるわけですよね。一試合一試合、連続になった時、なぜできなくなったのか。ということですよね。これがCSファイナルのゲーム、日本シリーズのゲームだったらやるわけじゃないですか。一年間通してやるのが最低限の約束をしていたが、そこに関しての薄さが出た。その部分はどれだけ言ってもやれないのは、言ってないのと一緒。そこに関して慣れなのかな、と」とつづいた。

私は、これはどこか高校野球部の話?日本のプロ野球ってこんなに幼いマネジメントなのかと驚いた。狭き門をくぐり、高額の年俸を手にしているプロの選手の集団がこの程度とは、今は国民から支持をされる人気スポーツかもしれないが、これでは将来は危うい。ファンは応援するチームや選手の活躍に、自分の人生を重ね一喜一憂するものだ。そのチームや選手たちが、リーダーの言われたことをやらない、リーダーもその大切な指示を慣れで片づけている姿は、憧憬の存在ではなく愚かな組織の反面教師にしか映らない。

飲食店の店主が、やっと採用できた時給1200円のアルバイトがお客様に「いらっしゃいませ」も言えない!と嘆いているのと同じ⁈・・・アルバイトが「いらっしゃいませ」も言えないお店の未来は知れたものですね。


MLBではどうだろうか?
コーチや監督は選手を指導する立場ではなく、選手が最高のパフォーマンスを出し活躍するための手助けをする役割だと言う。それは、既にマイナーで選手を獲得するときに「コーチの指示を素直に聞くかどうか」が基準の一つになっているとか、最高峰のMLBの選手にはそんな少年野球教室のような指導はいらないし、そんな選手は一人もいない、仮にそんなふるまいの選手がいたらチームもファンのその選手がフィールドに立つことを許してはくれない。プロフェッショナルのスポーツとはそう言うものではないだろうか?もちろん私たちのビジネスも。

*今日のお言葉
私は、野球の監督よりも中小企業の経営者という意識が強いので、いかに良い組織にするか、一人ひとりが生き生きと取り組めるようにするにはどうしたらいいかを常に考えています。
森林貴彦/慶応義塾監督

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