小さな会社・個人事業の経営者に伝えたい「7つの提言」3.経営のプロは契約のプロ ①契約とは、契約自由の原則と例外
prepo
小さな会社・個人事業の経営者に伝えたい7つの提言
事業展開のシュミレーション
このように、今後日本では資金調達において「個人保証なし」の割合が増える傾向にはあるのは一般論としては間違いないようですが、現実問題として、自社の融資が「個人保証なし」にしてもらえるのか、該当するために求められている条件や課題がクリアできているのかどうかなど、常に最新の情報をウォッチしながら、戦略的に会社の会計を行い、上手に金融機関と対峙していくことが求められそうです。
そこで、あなたが今後、自己破産へのパスポートを手にする事業展開を選ぶのか選ばないのか、すでに手にしているのならどうしていくのか、この先の事業展開を、真剣にシュミレーションして欲しいと思います。
最近の創業塾では、「できるだけお金は使わない、できれば人は使わないところからリスクは最小に抑えててスタートしましょう・・・」のような指導がされているようです。それもそのはずです、足元を見れば人手不足の上に、アルバイトを雇っても時給は1000円以上、原材料の値段は高くなる一方、生産性や付加価値を上げられなければ、どうやって利益を出せるのでしょうか?しかも金を借りれば個人保証付きとなれば、事業は夢や希望だけで突っ走ることはできません。創業を促す側も、多くの失敗者を輩出するわけにはいかないので、まずは小さく始めることを薦めるのもうなずけます。
小さな会社・個人事業の経営者の皆さんには、失敗を恐れ過ぎず、正しい知識と最新の情報を理解し、準備は怠らずに、果敢に挑戦していただきたいものです。ご縁があれば、PrePoが真剣にサポートさせていただきます。
破産は±0からの再スタート
最後に私自身の経験を付け加えます。パスポートを使って破産しても、それで全ておしまいではありません。破産の手続きは、法律が定めた「再生への新たなパスポート」を手にするための作業です。滞りなく手続きが淡々と進むと免責が決定、「借りたお金は返さなくていいですよ」と言う国の判決が下されます。そして、マイナスからではなく、0から再スタートできるチャンスをいただけます。
だから、安心して挑戦しましょうとは言えませんが、覚悟を持って誠実に真剣に経営に取り組んでいきましょう。
「小さな会社・個人事業の経営者に伝えたい7つの提言」は
次回「7.サードオピニオンを持とう ①聞いてもらうことの効果」につづく
*この章のお言葉
失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたい。
松下幸之助