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兵庫県、斎藤知事再選に思う。「群集心理」

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斎藤知事の話題をテレビでもネットでも見るにつけ、人間の怖さを感じるのは私だけだろうか。すべてが行き過ぎて切り取られて映し出され、それは意図してはいないのだろうが人の「群集心理」を掻き立てているようで少し気持ち悪い。

告発文章問題で火が着いたマスメディアによる斎藤知事バッシング一色の報道から、議会全員一致での辞職勧告決議は正常とは思えない。そして知事選での斎藤さんの終盤の追い上げは演説会に大勢の人が集まり、響き渡るウグイス嬢の連呼、ここでもまさに「群集心理」が働いてたように映る。

選挙前にはマスメディアによって斎藤さんに一定のイメージが作られ、コメンテイターからの集中砲火(断言、反復)により視聴者は簡単に「反斎藤」に感染してしまう。

選挙が始まると、鳴りを潜めたマスメディアに代わり、SNSからアルゴリズムが効いた情報に繰り返し接しった有権者は「斎藤推し」に傾いていく

どちらも権力に屈しない民衆の声、民主主義の姿と言えってしまえば聞こえは良いが、果たしてそうだろうか?

19世紀末、ギュスターヴ・ル・ボンの著書『群衆心理』を学んだというヒトラー、その側近ゲッペルスは「うそも100回着けば真実になる」と言ったそうだだが、人が時に陥ってしまう「群集心理」とは恐ろしいものだ。

ドック
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Q:群集心理と革命や連帯意識との違いは何か?

A:自分で考えているかどうか

自分自身をコントロールできなくなってしまうのが「群集心理」で、暗示を受けやすく、物事を軽々しく信じてしまう。例えるなら「赤信号みんなで渡れば怖くない」状態だ。

私たちは、歴史や日々の経験から「群集心理」について学び、大きな失敗をしないようにしたいものだ、「白・黒」はっきりさせることや「敵・味方」に分断するのではなく、「主張や説得」ではなく「納得」を求める世の中がこれからの理想ではないだろうか

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1.権力者は主張を繰り返すのではなく国民の納得のいく説明をすること。
2.メディアはファクトチェックに力を入れ、主張の違いを整理し視聴者が自らか考えるための情報を提供すること。
3.SNSは自分の考えを発する場として、盲目的な拡散はNG

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