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小さな会社・個人事業の経営者に伝えたい「7つの提言」5.融資は投資と心得よ ②融資は投資、黒字のために

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融資は投資、黒字のために
「投資」という言葉を辞書で引くと、「利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること。転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと。」とあります。融資されたお金は、投資に回されることにより、新たな利益を生む可能性につながりますが、融資を赤字の補填に使ってしまった場合は、新たな利益を生む可能性がないので、返済に追われ、破産への道へ進む可能性が高まります。

平時、融資を受けられる条件は、事業計画だけで可能なのは創業時だけで、黒字の実績が主な条件です。さらに黒字であり続けられれば、融資を受け続けることが可能になる、と言うことになります。

損益が黒字で一定のキャッシュが出ていれば、借りたお金は、返すけれどまた借りることが出来る訳で、「借りたお金を返すことは考えなくても良い⁈⇒借りたお金は返さない」と言うちょっと不思議⁈な見方が成り立ちます。事業を拡大し続けていこうとする経営は、融資を受け続ける経営であり、先述のカリスマ社長は、金利は増えるものの借りたお金を返さない計画をシュミレーションしていたために、返済の話が出てこなかった理由はそこにあると考えます。一方私は、非常事態のコロナ禍とは言え、融資を黒字を生むことに回せなかったことで、破産の道へ進んでしまったわけです。でも、どうでしょう、結局のところ私も借りたお金を返していないのです・・・
あなたの考え方や事業によっては、無借金や資本を必要としない事業であるかもしませんが、融資を上手に活用しながら事業の規模を大きくしていきたいと将来を思い描いているのであれば、「借り続けられる経営」を目指すことになります。

過の日、カリスマ社長が私たちに数値目標をホワイトボードに書かせていたのは、借り続ける経営の勘所を教えようとしていたのだと振り返ります。当時聞いたところによると、カリスマ社長は、社長室会議で私たちに話されるのと同様に、金融機関へ出向いても話されていたそうです。それは金融機関が融資しし続けたくなるような経営を常にシュミレーションしていたのだと言い換えることが出来そうです。

それと、コロナの禍のような危機が、将来あなたの身に迫ってきた場合にどう対処するかです。あなたの事業をどう守り持続させていくのか、その時経営者としてどのような判断、決断、行動をとるべきか、ベターな選択ができるよう、日頃から学習し準備できることはしておきたいものです。

「小さな会社・個人事業の経営者に伝えたい7つの提言」は
次回「6.個人保証は自己破産のパスポート ①破産会社の7割で、社長個人も破産へ」につづく 

*この章のお言葉
資本は稼動させるためにあり、何かを成し遂げるために使われなければならない。

ピーター・ドラッカー

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